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簡単・高解像度、そして低価格 進化するインクジェットプリンター

課題

ローラーコーダー

現在、各企業様からのお問い合わせとして増えているのが、ローラーコーダー捺印機からの変更・更新です。印字業界では「PCコーダー」の名称で呼ばれることが多く、ゴム印を用いた自動捺印機として1960年代から全国に普及。製造・販売からおよそ半世紀。産業用インクジェットプリンターが普及した今でも、さまざまな業界で活躍し、日々のメンテナンスを受けながら稼働を続けています。

紀州技研工業は、このローラーコーダー捺印機からスタートしました。それまで、手作業で行われていた生産ラインでの捺印を、1960年代に自動捺印機の特許を取得して、日本で初めて自動化することに成功しました。1968年、国内初の印字機専門メーカーとして会社を設立。以来、日本の業界を独占し、専業メーカーとして国内トップシェアを維持しています。

製造日や賞味期限等の印字から、商品名や会社名、ロゴ、画像データ、バーコード、QRコードなど内容が複雑化し、時代の変化に応じて、早く高度な印刷システムが求められるようになりました。そこで開発したのが、現在の主軸となる「インクジェットプリンター」です。製造日からQRコードまでを瞬時に印刷する高品位ピエゾ式インクジェットプリンターのほか、個装箱やプラスチックボトルといった材質や形を選ばず、速乾性インクで印字する連続式インクジェットプリンターなど、市場ニーズに応えながら開発を行ってきました。

中でも当社は、インクジェットプリンターを形成する「ヘッド」、「インク」、「システム」の3つの技術開発と製造を自社で行える日本唯一の専業メーカーとして、自社開発の技術を国内だけでなく世界に向けて発信しています。また、インクジェットメーカーとしては初めて、湿式および乾式による銀ナノ粒子の製造、ならびに銀ナノ粒子を用いたインクジェット用インクの製造に成功しました。これにより電子回路やセンサー、素子といったPrinted Electronics分野の開発にもチャレンジしています。

要点

  • 根強い人気を誇るローラーコーダー捺印機「PCコーダー」。1960年代、日本で初めて自動捺印機を製造・販売してから半世紀余り、現在も専業メーカーとして国内トップシェアを誇っています。
  • 同時にインクジェットプリンターの開発も進み、現在「ヘッド」、「インク」、「システム」の3つの技術開発と製造を自社で行える日本唯一の専業メーカーに成長。市場ニーズに応えながら開発・製造・販売を行っています。
  • またインクジェットメーカーとしては初めて、湿式および乾式による銀ナノ粒子の製造、ならびに銀ナノ粒子を用いたインクジェット用インクの製造に成功しました。Printed Electronics分野の開発にも挑戦しています。

対策

インクジェットプリンターの技術開発が進む中、当社の根幹であるローラーコーダー捺印機はスタンダードに製造・販売され、今も現場で活躍しています。ローラーコーダー捺印機は、故障箇所などを目で見て判断し、使い慣れた職人であれば修理も可能です。

固定の企業様に長く愛され続けるローラーコーダー捺印機ですが、変革の波もあり、インクジェットプリンターへの移行を相談されることも増えました。事実、年々インクジェットプリンターは小型化も進み、何より複雑化する印字内容にも、スピーディーに対応することができ、キーボードの操作だけで各個体の一つ一つに印字内容を変換することも可能です。

ただナンバーを印字してきた時代とは異なり、個人企業でも品質・物流の管理が求められるようになってきた今、商品の一つ一つに最低限の情報を印字する必要性が出てきたといえます。ネットを含む販売・流通の中で、情報を記録しトレーサビリティを確実に追えるようにすることが、企業の信頼でもあり、万が一、商品に不具合があった場合でも、原因の特定が短時間で、しかも不具合品の回収量も最低限に抑えることができるはずです。

現在、紀州技研工業では、用途に合わせた適切な印字を提案しています。おすすめはピエゾ式もサーマル式も、一つのコントローラーで制御できるマルチヘッド対応産業用インクジェットプリンター「HQ8500」。最大4ヘッドまでを制御することができ、一つのワークに対して、高解像度ヘッドと低解像度ヘッドを同時に操作することが可能です。作業効率の大幅アップに加え、コントローラーが一つだから省スペース化にもつながり、現場の安心・安全にも連動。新開発の発砲スチロール用カートリッジにも適合し、水産関係者からご要望の多かった発砲スチロールにも、きれいな発色でカラー印字することができます。

ハンディタイプHQ1000H

また高解像度のインクジェットプリンターを低価格で提供するのが「HQ1000」。こちらはサーマル式の300ドット、600dpiのノズル一体型インクカートリッジを採用。インクの交換は、手も汚さず誰でもワンタッチで完了。設置も簡単で、お客様自身で調節することができます。可食性インクにも対応し、インク色も多数用意。また、バリエーションとしてハンディタイプのHQ1000Hと世界初の前面側面印字システム採用のHQ1000Fがあります。低価格で、採用への検討も積極的に行ってもらえるのではないでしょうか。

要点

  • ローラーコーダー捺印機からインクジェットプリンターへの移行期。個人企業でも品質・物流の管理が求められるようになってきた今、商品の一つ一つに最低限の情報を印字する必要性が出てきました。
  • 紀州技研工業では、用途に合わせた適切な印字を提案。ピエゾ式もサーマル式も、一つのコントローラーで制御できるマルチヘッド対応産業用インクジェットプリンター「HQ8500」は、高解像度ヘッドと低解像度ヘッドを同時に操作することができ、作業効率の大幅アップにもつながります。
  • またローラーコーダー捺印機からの移行におすすめなのは、高解像度のインクジェットプリンターを低価格で提供する「HQ1000」。採用への検討も積極的に行ってもらえます。

 

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