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ペロブスカイト太陽電池デバイスに紀州技研工業の技術が使われています

2021年7月4日 JAXA 大樹航空宇宙実験場より放球実験

▲ヘリウムガスを充てんされた小型気球BS21-07号機(一番右奥の白い気球が飛翔用)(クレジット:JAXA)

 紀州技研工業は約4年前より、桐蔭横浜大学 宮坂 力 特任教授 のお声がけにより、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の行う宇宙探査イノベーションハブにおける共同研究プロジェクトに参加しています。

 プロジェクトにおける課題「次世代太陽電池デバイスの実現」を最終目標として、“高効率・低コスト・軽量薄膜ペロブスカイト太陽電池デバイスの高耐久化開発” に向けインクジェットプリンター技術のご提供を中心に協力しております。

 ペロブスカイト太陽電池は宮坂教授が世界に先駆けて始めた日本発の技術です。従来の太陽電池のような固体シリコンを用いない「塗布型薄膜太陽電池」であるため、軽量で薄くフレキシブルな太陽電池になると期待されています。塗布型の太陽電池の生産においては、基材(ガラスやフィルム等)に太陽電池材料等を塗布して乾燥する工程が重要です。この工程は印刷技術と類似点が多いため、実用化に向けた生産手法としてインクジェット法等が検討されています。

 紀州技研工業では桐蔭横浜大学と協力し、早期実用化を目指して研究開発に日夜励んでおります。この研究において、当社の技術を用いて軽量かつフレキシブルなペロブスカイト太陽電池デバイスの試作を行いました。

 この度、高高度におけるペロブスカイト太陽電池の特性データ取得実験として、当社で試作した軽量かつフレキシブルなペロブスカイト太陽電池が採用され、JAXAの気球にて大樹航空宇宙実験場より放球し、成層圏(今回の実験での最高高度は31km。ジェット機や雲よりも遥かに高い高度です)まで飛翔し評価が行われました。

 将来的には高高度気球における超軽量の電力供給源となることで観測気球実験の高度化に貢献すると期待されています。

 


▲気球用セルボックス(クレジット:JAXA)

▲放球直前の小型気球BS21-07号機(一番上の白い気球が飛翔用)(クレジット:JAXA)

 

●ペロブスカイト太陽電池  JAXA探査ハブtwitter https://twitter.com/JAXA_TansaX/status/1412207835744636931

●JAXA webサイトより [極薄ペロブスカイト太陽電池の気球飛翔] https://www.isas.jaxa.jp/topics/002648.html

●宇宙探査イノベーションハブ https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/
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