技術情報
バーコードを印刷する
個包装と外装箱
商品にバーコードを印刷する場合、個別の商品1個ごとに印刷するものと、流通用の外箱に印刷するものとがあります。
通常、前者にはJANコード、後者にはITFコードが使われています。
ソースマーキング
個包装へのバーコード印刷は、その商品パッケージとともにデザインされ、商品デザインの一部になっています。販売店頭でのPOSシステムの普及に伴い、消費資材については、このソースマーキングは必須のことになりました。
外装箱への印刷
流通合理化の一環として、外装の段ボール箱にも、バーコードが印刷されることが多くなってきました。
段ボール箱への印刷はフレキソ印刷が主ですので、印刷圧の変動を避けるため、ITFコードは外側に太い枠(ベアラーバー)を印刷していることが多いです。
また、少量生産の商品には、あらかじめ印刷しておいたラベルを、無地段ボール箱に貼付する、という方法もあります。
これらの方法で、物流の合理化が図られているわけですが、生産現場からすると、いろいろな問題点があります。
印刷箱の問題点
- 商品アイテムごとに印刷を発注するため、納期や手間の問題で、トラブルの元となる。
- 工場では全てのアイテム用の段ボール箱を在庫として持つ必要があり、資金、倉庫スペース、管理の手間など、コストを押し上げる要因となる。
- 商品の廃番、入れ換えなどにより、資材のロスを発生させる。
ラベル貼付の問題点
- ラベルでは1枚あたりのコストが高くつく。
- 貼付の手間があり、自動化してもラインを高速化できない。
- 自動貼付機でのトラブルの可能性がある。
- 印刷箱と同様、商品の入れ換え等によるロスはさけられない。
インクジェットプリンターでオンデマンド印字
上記のような問題点を解決する方策が、弊社のお勧めする、インクジェットプリンターでのバーコード印字です。
共通の外箱を使い、製品の内容にしたがって、ライン上で直接印字する、インクジェットプリンターを使用すれば、バーコードに関する製造コストを大幅に引き下げることが可能です。