技術情報
技術情報 Q&A(文字検査装置について)
PK410の特長を教えてください。
当社の印字検査装置は、インクジェットプリンターで印字した文字やロゴの「誤印字、印字の不足、印字位置ズレ、印字傾き、印字有無、ドット抜け、印字濃度」を確実に検査します。
PK410は、弊社製品全ての印字機のフォント(文字の形状データ)を内蔵しています。 そのため、一般の文字検査装置にありがちな面倒なフォントの登録作業は不要です。
インクジェットプリンター(小文字用)の文字は検査できますか?
はい、できます。PK410は弊社のインクジェットプリンター CCSシリーズのフォントも内蔵しています。面倒なフォントの登録作業は不要です。(弊社標準フォントのみ)
段ボールの印字(大文字用)も検査できますか?
はい、できます。PK410は弊社のインクジェットプリンター HQシリーズのフォントを内蔵しています。面倒なフォントの登録作業は不要です。(弊社標準フォントのみ)
ローラコーダー(捺印機)の文字は検査できますか?
はい、できます。PK410は弊社のローラーコーダーのフォントを内蔵しています。面倒なフォントの登録作業は不要です。(弊社標準フォントのみ)
他社の印字機の文字検査はできますか?
はい、できます。その場合は、印字フォントを1字ずつ登録する方式になります。
漢字は検査できますか?
PK410は、弊社の印字機で印字可能な漢字はすべて検査できます。ただし、ゴム印による印字検査は都度ご相談ください。
検査出来る文字サイズはどれくらいですか?
適切なレンズを選ぶことで、任意の大きさの文字を検査できます。なお、検査できる1段の文字数は最大20字までです。
多段印字も検査できますか?
はい、できます。PK410は、1つのカメラで検査領域を最大4個まで設定できます
ナンバリングの文字検査はできますか?
はい、できます。
日付時間の文字検査は検査できますか?
はい、できます。ただし、印字機と検査装置の内部時計がずれていると、印字内容が変わるタイミングが同期せず、検査がNGとなってしまうことがあります。
製品の傷の検査に使えますか?
いいえ、できません。文字検査装置なので、外観検査等にはお使いいただきません。
検査する文字の背景に制約はありますか?
PK410は、検査領域内から文字候補を抽出(=文字切出)した後、各文字の詳細を検査します。PK410は、グレー画像処理を採用しているので、背景に多少の模様があったり、照明ムラがあっても、文字を切出すことはできます。ただし、文字切出後の詳細検査はうまくいかないことがあります。この場合は、文字切出のみの検査になります。
対象物が球面・曲面の場合、検査は可能ですか? または限界点はありますか?
多少の湾曲であれば問題なく検査できますが、一概には言えないので、サンプルワークをお預かりして調査させていただきます。
ドット抜けの検査は出来ますか?
はい。できます。オンデマンド式のインクジェットプリンターでは、何らかの要因で一部のドットが正常に噴出されないと 印字されないスジが出来ることがあります。こうした現象をドット抜けといいます。PK410は、ドット抜け幅の大小の程度に応じてOK/NGの判定ができます。
文字の登録方法について教えてください。
PK410の文字の登録方法を説明します。 オペレータはPK410の画面上で、10.4インチ大型カラータッチパネルを採用することにより、多数あるパラメーターの中から必要なものを簡単にみつけることができます。さらに、1画面上にほとんどのグラフィカルユーザーインターフェースを表示することができ、設定操作がスムーズに行えます
カメラは何台まで接続できますか?
PK410は、最大2カメラまで接続できます。 PK410では、1回のトリガーで2回のシャッターをきることが可能。尚シャッター毎に全く異なる印字内容(またはマークやバーコード)、フォントであっても、検査することが可能となっております
どのような場合にNGと判定されるのですか?
以下のような場合に、NGと判定されます。
印字なし:全ての文字が印字されていない
文字不足:任意の1文字(以上)が印字されていない
位置ずれ:印字が所定の場所からずれている
文字誤り:任意の1文字(以上)が誤って別の文字
文字欠け:文字の一部が欠けている
検査結果はどのように利用すれば良いですか?
PK410は、検査のたびにOK/NGを出力する通常の信号に加えて、指定の回数のNGが連続して発生した場合、特殊NGの信号が出力されます。前者の信号は、例えば製造ラインからNGワークを排出するのに用います。後者の信号は、例えば製造ラインを一時停止するのに用います。
検査画像を保存できますか?
PK410は、判定結果がNGであったときに画像を保存する機能があります。また、判定結果にかかわらず、一定の検査回数ごとに画像を保存する機能があります。
日常のメンテナンスは必要ですか?
特に必要はありませんが、画面上に表示されてる検査画像の記憶領域残量が少なくなってきたら、画像を削除するか、別の記録媒体に移動してください。
設置環境に制約はありますか? (環境温度・湿度・時間経過による照度等)
5~35℃、20~80%RHです。粉塵が多い環境では防塵ラックのご使用をお勧めします。 周囲の光(窓からの太陽光、室内の照明等)が検査の支障になる場合は、カメラと照明にカバーを取付ける必要があります。
検査の処理時間はどれくらいですか?
1画像で10文字の検査を行なったときのPK410の処理時間は60ミリ秒程度です。 (検査条件によって変わります)
直径50㎜の缶底(缶コーヒーをイメージ)に印字した文字を、1分間に何缶検査出来ますか?
印字内容は一般的な賞味期限とします。例:080825の6文字
約700本/分 程度(85ミリ秒/本 程度)です。