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技術情報

その他のインク

今まで紹介してきた他に、産業用インクジェットプリンター用のインクの分類には、次のようなものがあります。

■ UV硬化インク
基本的には油性または水性の顔料インクですが、印字対象の材質に浸透していくのではなく、顔料を含んだ基剤がUV(紫外線)の照射で重合反応を起こし、固まることで定着します。
印字直後に紫外線ランプからの紫外線を当てることで固まります。

印字対象物を広くとれる、高速印刷が可能、固化したインクの耐久性も良いと、優れた点があります。欠点は、化学反応によるので、完全に反応が進まないなどの心配があり、精密な制御が必要なこと、インクのロットによる発色の違い、インク自身の不安定さなど、技術的な難しさを伴うことがあげられます。
■ 可食インク
インクを構成する各部材を、全て食べても問題ないレベルの無害なものにしたインクです。

水性インクで、色料に食品添加物に許可されている着色料を使用したものが、弊社タマゴジェットプリンター用に開発されています。食品に直接印字可能なため、今後の用途の拡大が期待されています。
■ 固形インク
溶剤を使用せず、パラフィン(ロウ)を基剤にした固形のインクを、ノズルで溶かして噴射する方式です。
噴射されたインクは、温度の低下とともに固化しますので、印字もクリアなものになります。

非浸透性の材質上でも固化しますが、プラスチックなどの滑りやすい表面では、定着せずに剥離してしまいます。また、浸透性材質に印字しても内部まで浸透しないので、定着後でも剥離しやすく、物理的な耐性が弱いのが欠点です。 

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