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技術情報

インクの定着と耐候性

印字されたインクは、浸透性の材質と非浸透性材質ではその後の状態が違います。

浸透性材質に印字されたインクは、材質中に溶剤、色料ともに浸透し、定着します。この場合、インクがはがれてしまう心配はありませんが、色料自身の退色が問題になります。特に染料系のインクでは、染料が分子レベルで存在するため、退色するものもあります。退色に強いこともよいインクの条件です。
弊社では、耐候性テスト機で過酷な条件でのテストを行い、合格したインクだけを使用するようにしています。

非浸透性の材質には速乾性のインクを使用します。この場合、材質の上で溶剤が揮発することで、速やかに表面上で固まります。
インクと材質との相性により、定着しない場合があります。特にポリオレフィン系(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)の材質のものには、非常に定着しにくい傾向にあります。

固形インクでは、浸透性の材質でも表面上で固まります。速乾性のインクより剥離に弱いことがあり、注意が必要です。
UV硬化インクは、化学反応を起こして定着しますので、耐候性がよく剥離にも強くなります。その分、反応の制御には精度が要求され、取り扱いは難しくなるようです。

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