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技術情報

連続用インクジェットプリンター用インクの特性

産業用インクジェットプリンターには、外装用の段ボール箱に印字する「大文字用= ドロップオンデマンド」と、個別の包装に印字する「小文字用=連続式」があります。
個別の商品包装はガラス、プラスチック、金属など、いろいろな材質が用いられ、ほとんどの場合、紙や段ボールと違って吸収性のない材質です。このため、個別包装への印字は速乾性で、インク着弾後速やかに乾燥、定着することが求められます。

速乾性を持つインクは、溶剤に揮発性のものを使います。速乾性インクは常温でも溶剤が蒸発するため、ノズルでインクが滞留して噴出を待つ、ドロップオンデマンドタイプのインクジェットプリンターでは、ノズルでインクが固まってしまいます。速乾性のインクを固化させずに飛ばすため、連続式インクジェットプリンターは、運転中常時インクを循環し続ける仕組みになっています。

文字のドットを構成するインク滴には、それぞれの位置に応じた電圧をかけ、電極を通過するとき、軌道を変化させて飛ばします。電圧をかけられなかったインク滴は、そのまま回収用のチューブに命中し回収されます。こうして循環を続けるため、溶剤が蒸発し、粘度や比重が変化しやすくなります。
連続式インクジェットプリンターは、これらを自動調整する機構を備えていますが、連続式インクジェットプリンター用のインクは、こうした調整に適した特性を持っています。また、帯電させるための電気的な特性も必要です。

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